経営コンサルティングの仕事を、紙１枚に整理するフォーマットが７つ紹介された本です。
著者が経営コンサルティングということで、コンサル向けのメソッドばかりの為、ほとんどのフォーマットはイラストレーターの私には不要でした。
ほとんど飛ばし読みですね。
しかし、その中で２章の「16分割メモ」は大変に秀逸で輝いていたのです！
もしかしたら「16分割メモ」だけで本を書けば、もっと普及したのではないでしょうか。
この16分割メモも、パワポでプレゼン資料を作る等の用途で紹介されているのですが、Amazon のレビューを見るとタスク管理に使っている御仁がいました。
私も真似してタスク管理として使ってみたのですが、これがすごく塩梅が良いのです。
ちなみに、本ではタスク管理としての機能は紹介されていません。
私はずいぶん長いこと GTD を使ってタスク管理をしてきたのですが、16分割フォーマットが素晴らしすぎるため GTD はやめてしまったくらいです。
具体的な方法ですが、１日に A4用紙１枚だけ使って今日やること16個を書き出しているだけです。
完了したら、ぐじゃぐじゃっとボールペンで消しています。
やらなきゃいけないことほど真ん中のマスに書いて、出来なくても問題ないことは外側に書いています。
そして、重要なタスクには緑の蛍光ペンでハイライトします。
緑色でハイライトすることは私なりに意味がありまして、『カエルを食べてしまえ!』にて紹介されている「厄介なタスクは一番先に片づけよう」というメソッドに従っています。
まぁ、普通の人には一日に出来る仕事量は16個が限界というか、16個もかなり厳しい。
GTD の場合、人生においてやるべき全仕事を管理しますが、結局やらないんですよね。やらないことは、「いつか多分やるリスト」に入れるのですが、もうほとんど全部そこに放り込みたくなる気分になります。
しかも、GTD は定期的に全てのリストを見直さなきゃいけないのですが、今思うと本当に馬鹿らしいですね。（まぁ、出来ていなかったのですが……。）
16個だけ書き出す方法だと、１日の最初か前日の夜に書くんですけど、タスクが本当に今必要なことばかりでタイムリーで新鮮なんです。
今日完了できなかったタスクは、翌日用のA4用紙に書き写します。
（この辺は、フランクリンプランナーに近い使い方です。）
本に書いてありますが、この16分割メモは１マスが付箋紙と同じようなサイズで、しかも一覧できて、持ち運びも容易。
ガジェットを使わないので目にも良いですよ（笑）
タスク管理以外にも、ブログで書きたい要点を書き出しておくと、後からの文章作成が驚くほど楽になります。
他にはアイデア出し等、あらゆる場面に使えると思います。
あまりにもオススメなので、テンプレートを A4サイズの PDF で作成しました。
配布しますので、自由にダウンロードして使ってください。
16分割だと1日のタスクとしては多い場合もあるので、12分割のテンプレートも作成しました。
繰り返しになりますが、本にはタスク管理の機能は紹介されていません。しかし、16分割というフォーマット自体が洗練されています。
素晴らしい武器を教えてもらいました。
すごくシンプルな方法なので、タスク管理に興味を持てなかった妻まで積極的に使い始めました。
最後に、本のあとがきにある著者の師から送られたという印象的な言葉を引用して締めくくりたいと思います。
「スキルはもう十分でしょ。軸をぶらしてはいけない。人は情報過多になると、軸がぶれてしまう。スキルはもういいから、まず１つでもいいからシンプルなことを実践してみなさい」
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