色とりどりのメガネ
女の子「ねぇ、フクロウさん。聞いて。
お父さんが、私の顔を見てお前はみどり色だなと言うのよ。」
フクロウ「ほう。」
女の子「でも、お母さんは私の顔を見て、いいえ、あなたはむらさき色よと言うの。」
フクロウ「私には、そんな色には見えないがね。」
女の子「そうでしょう?どうしてそんなことを言うのかしら?」
フクロウ「それは簡単なことだよ。
お父さんはみどり色のメガネをかけていて、お母さんはむらさき色のメガネをかけているんだ。」
女の子「私はみどり色でもむらさき色でもないわ。
じゃあ、お母さんがみどり色のメガネをかけたら、私がみどり色に見えるのかしら。」
フクロウ「いや、それは難しいだろうね。
それが出来るのは、とても限られた大人だけだ。
ごく普通の大人は、たったひとつの色のメガネしかかけていない。
ひとつの色だけだとつまらないと気付いた大人だけが、いろいろな色とりどりのメガネをかけられるんだ。
でも、それに気付く大人は本当に少ないよ。
そして、それはとても強くそうしようと思い続けないと出来ないことなんだ。」
女の子「ふ〜ん。でも何だか変だわ。
だって、そもそもメガネをしなければ、ありのままの世界が見えるのよ。
大人たちはみんなメガネを外すべきだわ。」
フクロウ「それは難しいだろうね。
大人にはそれが出来ないんだ。
メガネをかけているからこそ大人なのさ。
ありのままの世界が見えるのは、君たちだけの特権なんだよ。」
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投稿日:2011年11月21日(月) 3時36分
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